ロッテルダムでの決断
ブロー・バイ・ブローのレコーディングにたどり着いたジェフは、その後の音楽活動はソロと決めていたようで
ビートルズから反骨精神を浮き上がらせたジョージ・マーティンと組んでアルバム制作に取り組んでいた1974年
時を同じくして、ロックの歴史が大きく変わったかも知れない出来事が並行して起きていました
それは、ローリング・ストンズのリード・ギタリストの発掘です
現在が素晴らしすぎるから、なんともくすぐったい感じですが、思えばとんでもない人選がありました
ジェフへのアプローチです
ブライアン・ジョーンズの後任としてミック・テイラーが迎い入れられて5年
そのミックが静かにストンズから去っていった時期にドンピシャ
ロックンロール・ギタリストだったら我こそはと思う者はわんさかと居たのでしょうが
ミック・テイラーのロックを超えたテクニックに匹敵するギタリストはそうそう簡単には見つからないのが普通で
そもそも「ストーンズ」のリードですもんね
そこで、ジェフっていう選択肢は論理的と言えば論理的、必然と言えば必然・・・となりますね
そして、1975年に入ってストーンズのリハに参加したジェフは、大きな選択に悩んだと思います
・・・と考えるのが普通ですが・・・ジェフは悩んだのかな?
BB&Aの空中分解、カーマインとの確執・・からのマーティンとの出会い・・・ホントのところはジェフの心の中ですが
ジェフは悩んだのかな?
結局、ジェフが出した答えが今のジェフに繋がっています
時は過ぎ、2012年のホワイトハウス
Commit a Crime
今だから、このパフォーマンスができる
だから、このコンビはバンドメンバーとしてはやっていけなかっただろう・・・と見るか
それとも、一時期だけでもひと塊になって世界中を駆け巡っていたらどうなっていたんだろう・・・と想像してみると・・・
『うん~ん、今のジェフは無いかな?』と思います
ジェフがほかのミュージシャンと違う一番大きなところは、今でも新しい音楽を追い続けているところですよね
60年代の同窓生のミュージシャンの方々は、成功した十八番を現在なりにアレンジして提供してくれるます
それもオーディエンスにとっては至福の時間、体験ですが
ジェフは、「伝説のギタリスト」の上に(現役にこだわる挑戦者として)「生きる」という言葉が付きますよね
常に新しい衝撃を放って、新しいファン層を広げています
言えることは、ジェフは、インストでもヴォーカル・バンドでもどちらでも最高のギターを聴かせれる最高のギタリストだと思います
ミック・ジャガーをここまで際出させることができるのですから