とてつもなく長い道を 歩いてきたものだ
もうすぐ 還暦を迎えてから 一年が過ぎようとしている
いろんなことがあった
就学前は 山の中で過ごした
周りは 大人と 木々と 動物 植物
山の斜面が 遊び場だった
夜の職人さん達との カードゲームが 楽しかった
そのカードには いろんな絵が描かれていた
猪とか 鹿とか 梅とか
小さい子供を 勝たせるために いかつい職人さん達は わざと負けてくれたそう
もう 消えそうに 遠い記憶の ほんの一辺
自分の 思考の一つの原点なのかも知れない
一人でいても 寂しさって あまり感じない
親も職人さんも 働いている昼間
その時 ずっと一人で 野山が 遊び場だった
山や野に向かって 何か喋っていたんだろうか オレ
消えそうな記憶の中の その場所と時間は とても大きかったような気がする
The Long And Winding Road
