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僅か98キロの身体で幕内まで上り詰めたチェコ出身の力士【隆の山】

こんにちはー。
ここのところ個人的にバタバタしていたので、気づけば大相撲の秋場所は関脇・正代の初優勝で幕を閉じていました。
横綱不在の秋場所でしたが、熊本県出身力士として初の優勝となった正代は素晴らしいですね。
今後は大関昇進が確実と言われていますが、日本人力士として横綱を目指して欲しいと思います。
今日は10年ほど前に活躍した個性派外国人力士のことを紹介したいと思います。

チェコ出身の力士【隆の山】

外国人力士と言えば、一昔前はハワイ出身の力士が多かったのですが、最近はモンゴル出身の力士が上位を賑わしています。
ヨーロッパ出身の力士は数は少ないですが、大柄な力士が多かった印象です。
ヨーロッパ初の関取はジョージア出身の『黒海』。
イケメン力士として有名なブルガリア出身の『琴欧州』は日本に帰化して鳴戸親方となっています。
そんな中、100キロに満たない98キロという体重で幕内までいったチェコ出身の『隆の山』が好きでした

画像引用元Wikipediaより

隆の山 俊太郎(たかのやま しゅんたろう)
本名パヴェル・ボヤル
1983年2月21日生まれ
チェコ共和国・プラハ出身
身長186センチ 体重101キロ(MAX)

7歳から始めた柔道の腕前を買われてプラハ市内の国立スポーツギムナジウムに進学し柔道を学びながら在学中にはプラハ市内の相撲クラブにも通っており、2000年に両国国技館で開催された世界ジュニア相撲選手権大会で軽量級3位に入賞。
この大会での活躍により、チェコ相撲協会から「プロを目指してみないか」と声がかかり鳴戸部屋へと入門。
2011年11月場所にて初土俵を踏むも、5年たっても入門時の88キロから3キロしか増えず、2009年度まで体重が100キロを超えることがなかったそうです。

画像引用元Wikipediaより

脂肪がつきにくい体質に加えて稽古熱心だったため非常に筋肉質なソップ型力士の典型とされていました。
2003年3月場所には幕下に昇進するも幕下と三段目を5往復するなど苦労そしつつも2011年7月場所では西十両5枚目として新十両昇進し好成績を納めて翌9月場所での新入幕が決定しました。
舞の海以来となる100キロ未満の幕内力士となりましたが、幕内下位と十両上位の往来が続き、最高位を西前頭12枚目として2014年7月場所にて引退した力士です。
日本国籍を取得していないため引退後は母国チェコへ帰国したそうです。

スピード感のある相撲が人気

100キロに満たない隆の山でしたが、相撲は意外にも真っ向勝負だった印象が強く残っています。
その辺は小兵で技のデパートとも言われた舞の海さんとは違うところ。
身長185センチながらスピード感もパワーもあり、投げの力は凄く強かったです。
しかし、真っ向勝負では体格面での不利があり師匠の鳴戸親方(元幕内・隆の鶴)から「場所中2、3度は変化を入れた方がいい」という異例のアドバイスを受けたこともあります。
それでは、隆の山のスピード感あふれる相撲をご覧くださいませ。

体重188キロの天鎧鵬を土俵際でうっちゃった相撲は凄かったですねー。

大きな力士同士が戦うパワー溢れる相撲も良いですが、小兵力士が土俵を所狭しと動き回って勝つのも相撲の魅力。
隆の山のようなソップ型力士が幕内で頑張ってる姿をまた応援したいものです。
懐かしいなぁー。
日本人横綱がまた現れるのも楽しみにしたいと思います。
それでは、またっ!

 



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