こんにちは、メローです。
(60’s ~80’s ロック好きのメローなロッカーです。)
クリーム【Live at ロイヤル・アルバート・ホール 2005】
スローなブルース
今回ご紹介するのは、「シッティング・オン・トップ・オブ・ザ・ワールド」、カタカナにするとなが~い題名になりますので、「トップ・オブ・ザ・ワールド」と表記されることが多いです。
原曲は、ミシシッピー生まれのブルースシンガー「ハウリン・ウルフ」です。
このステージでの出だしは、スローで静かなナンバーですが、烈しい熱が伝わってくる曲で、ブルースの原点を見たような感じになります。
ジャック・ブルースのハーモニカにエリック・クラプトンのギターが絶妙に絡み、時にユニゾンで、時にバックカッティングで、イントロからワクワクさせてくれる曲です。
やっぱり、ハープが入るといいです。
3人のインプロヴィゼイションは毎度々々、見事なのですが、今回はジャック(・ブルース)のハーモニカも加わり、1回こっきりの化学反応は、緊張感もあり聴きごたえがあります。
もう一回同じ絡み方をしたステージを見てみたいと思っても、2度と同じインプロヴィゼイションには会えないところが、良いところでもあり、悪いところでもあり、しかし次のインプロヴィゼイションに出会うとまた、興奮してしまう・・・
このスーパートリオのすごさだと思います。
シッティング・オン・トップ・オブ・ザ・ワールド
ジャズとブルースの要素
この曲、ジンジャー・ベイカーは、タムを多用しているのが印象的です。
3人のインプロヴィゼイションを見ていると、ジャック(・ブルース)とジンジャー(・ベイカー)はジャズの要素が、エリック(・クラプトン)はブルースの要素が根底にあるんだなあと感じますね。
各所に、入るフィルインに『うん、その入り方』とうなずいてしまいます。
ハウリン・ウルフのシッティング・オン・トップ・オブ・ザ・ワールド
ハーモニカに個性的な「ダミ声」を聴いた途端、『あ~ブルース!』と言ってしましそうな名曲です。
ブリティッシュ・ロックに大きな影響
1910年ミシシッピー州生まれのブルースマン、ハウリン・ウルフは、イギリスのロックに大きな影響を与えました。
1970年にロンドンのオリンピック・スタジオにて「ザ・ロンドン・ハウリン・ウルフ・セッションズ」なるレコーディングが行われたことをご存知の方もおられると思います。
そこに、エリック(・クラプトン)をはじめ、ブリティッシュ・ロックの面々が終結しました。
ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツ、スティーブ・ウィンウッド・・・
30歳を超える年下のロッカー達が一緒に演りたい、強烈な声の持ち主の才能と人柄が偲ばれますね。
生き方もワイルドだったようで、最後までウルフなブルースマンで突き通しました。
クリームがカヴァーすると、2分半位の曲が、6分を超えて生まれ変わります。
聴き比べると、ダミ声の野太いブルースがスマートになったように聴こえてきます。
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