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命の瀬戸際の場所 救急スタッフがエネルギーの限界で対処してる  歌詞の内容は度外視ですが 聴こえてきたのは Led Zeppelin 「Black Dog」

さあいよいよ病院に着いた
”思っていた以上に冷静に駐車場を歩いてる” とあとから思った

キレイな病院だ 何年か前にも来たけど
田舎の割にはホントきれいな病院だ
自分の故郷には似つかわしくないような綺麗な病院

今はいたるところにアルコール消毒のポンプが設置されている

都会では
「今日、何人の感染が確認され、これでこれまで何人の感染になりました・・」と
チャンネルをひねるとドキドキする情報に包まれて生活していたのに
「ここは、別世界か?」と思えるほど、緊張感がない空間
『そうか、こっちは感染者が無いもんな』と
こんなに違うんだ


そんなこと思いながら、足だけは、早足になって
総合案内に向かい、所在を確かめる

まだ、救急の初期治療のベッドのようだ

点滴に繋がれた小さい身体が一層小さく見える
目を瞑っているのが、苦しくてなのか、意識が薄いのか、それとも安心感なのか
とりあえず、声をかけてみる

ありがたいことに
苦笑い、体裁笑いのように微笑み返してきた
『ああ、大丈夫そうだ』

 

静かに向かい合いたいが
このスペースは、お祭り騒ぎと言ったらいけないと思うけど
すごく騒々しいところ

病院のスタッフが、エネルギーの限界で対処している
人間社会の側面の一つ
命の瀬戸際の場所なんだ・・と

あらためて感じた

これから入院だろうが
どんな時間になるんだろう

 

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