こんにちはー。
体力は金で買う!をテーマに落ちていく体力に抗うためにギアを駆使するじょびスポです。
今回は来年から実施されることに決まってしまった「投げずに敬遠」のことを一野球人として書いて行こうと思います。
敬遠とは
まず、敬遠という言葉を一応説明します。
故意四球とも言いますが、ピンチなどで打者と勝負を避けるために行う作戦で、フォアボールにして次の打者と勝負をしようという作戦です。
たとえば9回裏同点で無死ランナー2塁3塁で打者が4番打者だったら、敬遠をして満塁にした方が守備も守りやすいし、4番打者よりも5番打者の方がまだアウトにできる確率が高いんじゃないかということで敬遠をするという選択をすることがあります。
投手としては悔しい選択になりますが、勝利のために苦渋の決断でもあります。
まぁここにいろんなドラマがあるんですけどね。
悔しい気持ちを抑えきれず150キロのストレートを連発して敬遠した金子千尋投手も記憶に残ってます。
監督の指示に腹を立ててるというよりも、この場面で勝負させてもらえるくらいの実力と認めてもらえていない自分に対して怒りが込み上げてるといったとこではないでしょうか?
僕はそういう気持ちで悔しさを押し殺して敬遠の指示に従ってました。
他にも上原浩治の涙の敬遠も有名ですよね。
この時は自身の20勝もかかっていただけでなく、松井秀喜とペタジーニのホームラン王争いも絡んでいたんです。
勝負させてもらえない気持ちをこらえきれず悔し涙を流す上原浩治。
僕はアンチ巨人ですが、こういう選手は大好きです。
敬遠っていろんな気持ちが交錯したり、いろんなドラマを産む場面でもあるんです。
投げずに敬遠とは
アメリカ大リーグが採用した新ルールで、日本プロ野球でも来年度から採用されるルールです。
守備側の監督が敬遠する意思を球審に伝えれば投球せずに四球となるルール
合理主義とも言われるアメリカならではなのかなぁ?
どうせ敬遠するんだから投げるのなんて時間のムダでしょと言わんばかりのルールです。
僕は反対なんですよね。
この4球を投げる間に間合いというかメンタルの部分に影響が出たりして面白いんですよね。
気持ちが切り替えられずに初球を痛打されたり(笑)。
時には敬遠の投球が大暴投になってしまって点が入ったり(笑)。
あげくの果てには新庄剛志さんのように敬遠球を打ってしまってサヨナラ勝ちしたり。
守備側というか投手側にプレッシャーがかかってまでも行う作戦なんですから、リスクも持ってもらわなきゃって僕は思うんです。
単純に打者が変わって塁に走って、はいスタートっていうのはちょっと味気ないよなぁ。
大リーガーのイチロー選手もこんな懸念もしているとの話もありました。
それも野球の一部であり、変えるべきではない。なぜなら敬遠で苦しむ投手もいるから。もしそうなれば、本塁打を打ったとしても、ベースを一周しなくていいことになってしまう。野球を変えてしまうのではと心配です。
そのうち本塁打打ってもベースを一周回ることすらなくなってしまう可能性も出てきちゃいますね。
なんか味気ないなぁー。
敬遠って様々な想いや葛藤やドラマがあったり僕は野球の面白さが詰まった部分でもあるなって思うから「投げずに敬遠」は反対です。
特に元投手っていうこともあって難しさも分かってるからこそ言いたいなって思います。
最後にオマケで「球辞苑」という野球番組の敬遠をテーマにした回も面白かったので紹介しておきます。
来シーズンから日本プロ野球も導入とのことですが、もう一度考え直して欲しいなぁーって思います。
それでは、またっ!
https://www.youtube.com/watch?v=A2TRxF45Ne4