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野球・日韓戦の勝負を分けた一塁駆け抜けのジャッジ。ポイントは進塁しようという気持ちがあるかどうか。

野球・日韓戦の勝負を分けた一塁駆け抜けのジャッジ。ポイントは進塁しようという気持ちがあるかどうか。

こんにちはー。
週末少年野球コーチのじょびスポです。
野球の細かいルールってちゃんと調べないと意外と難しいし、知らないことも多かったり。
何か怪しいプレーが起きたり、気になったりした時に調べるようにしてます。
そして調べた結果を備忘録的にブログ記事にするようにしています。

日韓戦の勝負を分けた一塁駆け抜けのジャッジ

先日の東京オリンピック野球の準決勝、日本代表VS韓国代表の試合でも気になるプレーが起きました。
そして、このプレーが勝負を分けたと言っても良いのではないかと僕は感じました。
二死満塁から山田哲人選手の走者一掃のタイムリーで一気に3点とって試合が決まったんですよね。
試合の流れに対して重視するタイプの僕は現代野球っぽくないとは言われそうですが、流れは大事にしたいと思ってます。

さて、問題のシーンは8回一死1塁の場面で打者・近藤選手の一塁ゴロで併殺を狙ったプレーで起きました。
併殺を狙ったプレーで遊撃手から一塁ベースカバーへ入った投手への送球はタイミング的にはアウト。
しかし、ベースカーバーの足が上手くベースに触れることができずセーフになった場面。

確かにベース踏めてませんね。
審判はしっかりと見ていてセーフコールの後に、『オフ・ザ・バック』のジェスチャー。
この後、問題となったのは打者走者近藤選手が一塁駆け抜け後にフェアゾーン内にいたこと。
そこに気づいた投手は、すぐにタッチしに行きましたがセーフ。
一連のプレーを動画でご覧ください。

ポイントは進塁しようという気持ちがあるかどうか

結果的にこのプレーはセーフになるのですが、ここでポイントとなったのは打者走者が進塁しようという気持ちがあるかどうかということ。
1塁駆け抜けという意味合いならばフェアゾーン側に行っても良いのですが、ここで大事なルールがあります。
駆け抜けは「ただちに帰ること」を条件に許されているというルール。
近藤選手は進塁する意思がなかったので、セーフという判定になったんですね。
逆にファールゾーンに駆け抜けていても、ある意思を見せてしまうとタッチされてアウトになることがあります。

一塁をオーバーランまたはオーバースライドした走者が二塁へ進もうとする行為を示せば、触球されればアウトになる。

よくありがちなプレーは一塁手への送球が逸れてしまってボールがファールゾーンへ転がってしまった場合。
打者走者は反射的にボールが逸れたことを見ると、次の塁へと進塁しようとしてしまうんです。
その場合は、タッチされるとアウトになってしまいますので、すぐに塁に戻りましょう。

過去にブログで一塁駆け抜けについて詳しく書いたことがあるので、そちらもご覧ください。
過去記事に飛べます→1塁駆け抜けはファールゾーンへと教えていますが、本当はどちらでもOKなんです。
 

審判団のファインプレー

この走塁のルールは知っていたのでセーフというのは分かっていましたが、審判の立場で考えると素晴らしいファインプレーだと思います。
まずは一塁ベースカバーの触塁をしっかり見ていたのがナイスプレー。

セーフコールの後、タイミング的にアウトなのになぜセーフなのかを示すために『オフ・ザ・バック』のコールとジェスチャー。

完璧です。
そして打者走者の近藤選手にタッグされた後に進塁の意思がなかったとしてセーフコール。

韓国ベンチからのアピールに対してはすぐに審判団を集めて確認した上でセーフコール。
完璧です。

おそらく一塁塁審はオフ・ザ・バックのコールをしていたため、背後の近藤選手が進塁の意思を示したかどうかは確認できていないと思います。
そこで、審判団として他の審判員と集まり確認をしています。
この試合では確実性を期すためリプレイ検証という手段も使っていますが、困った時は集まればいいんですよね。
実際の試合でもこういうシーンは起きる可能性があるので、審判をされる方はこの審判団を参考にして集まった上で確認してジャッジすればオッケー。
審判団が集まることは決して恥ずべき行為ではないんですから。
っということで、審判団のファインプレーだったと僕は思います。
こういうジャッジが正しくできるよう僕も審判の勉強をしていこうっと。

さぁ、決勝戦も勝って金メダルを決めて欲しいですね!
それでは、またっ!



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