こんにちはー。
この時期になるとプロ野球選手の引退や自由契約の話題が出てきます。
自由契約とは・・・要するにクビっす。。。
プロ野球選手としてチームには不要ってこと。
当時ドラフト1位で鳴り物入りで入団した選手だって活躍できなければ数年で自由契約になってしまう厳しい世界。
怪物のような選手たちが活躍する中で、力では劣っているが様々な工夫で第一線で活躍する選手がいます。
今日はストレートがめちゃめちゃ遅いのにプロ野球で18年間も活躍した偉大な投手の話です。
130キロほどのストレートで2041個の三振を奪った【星野伸之】
150キロを超える投手がたくさんいるような現在のプロ野球界。
大谷翔平選手の160キロを超える豪速球は本当に凄いですよね!
そんなプロ野球界の中を130キロほどのストレートで18年間も現役を続けた偉大な投手がいます。
画像引用元フォト蔵より
星野伸之(ほしののぶゆき)
1966年1月31日生まれ
北海道旭川市出身
身長182センチ 体重71キロ
痩せ型のスラッとした投手で、プロ入り前の高校時代は体重は65キロしかなかったと言われてます。
ドラフト5位で阪急ブレーブスに入団し、オリックス・ブルーウェーブでエース級の活躍を見せ、阪神タイガースにFAで阪神タイガーズに移籍し引退をしています。
ストレートはMAX135キロと言われていますが、試合中には120キロ台のストレートも多いです。
球種もストレートにスローカーブとフォークボールの3種類。
それなのに、現役生活で歴代21位の2041奪三振を記録している素晴らしい投手です。
まずは、星野伸之投手の奪三振集をご覧ください。
凄い打者たちを遅いストレートで三振をバッタバッタと獲るところが気持ちいいですね!
伊良部よりも星野の方が速いと言われた投球術
元千葉ロッテマリーンズで活躍した初芝選手はこんなコメントを残しています。
『(当時日本最速の158キロを記録した)伊良部より星野さんのほうが速いと思う』
強打者たちからもスピードガンに現れないボールの速さを感じさせた星野投手の秘密は『緩急』。
130キロほどのストレート、70〜90キロ台のスローカーブに、110キロ前後のフォークボール。
球速差では最大で50キロ近くのスピード差があります。
150キロのストレートを投げる投手でも100キロの変化球を投げるような緩急を使える投手はほぼいません。
このスピードの差を緩急として利用していたから130キロのストレートに打者は振り遅れちゃうんですね!
捕手がミットではなく素手でキャッチ
スローカーブのあまりの遅さを表すエピソードとしてあげられるのが、1990年9月20日の日本ハム・ファイターズ戦。
星野投手のスローカーブがすっぽ抜けて高めに浮いてしまったのですが、捕手の中嶋聡選手が・・・
なんとキャッチャーミットではなく右手でヒョイと素手でキャッチングしちゃったんです(笑)。
あまりの衝撃的な出来事に球場は失笑だっただったそうですよ。
画像引用元現代ビジネスより
ボールの出どころが見にくいように工夫したフォーム
星野投手の工夫は緩急の他にもう一つありました。
それは個性的な投球フォームです。
ストレートの球速が出ないのだったら打者から打ちにくい投球フォームへと工夫していきました。
入団当初は普通の投手のようなゆったりしたテークバックから投げていましたが、最終的には利き手の左腕を小さく折りたたんだフォームに変更しています。
相手打者からボールの握りを見られないため、そしてボールの出どころを見にくくするための工夫でした。
どこからどのタイミングでボールが出てくるか分かりにくいと打者って打ち辛さを感じるものですからねぇー。
200勝には少し足らないが、通算176勝をあげた素晴らしい投手でした。
ストレートのスピードが遅くたってプロで活躍することができるっていうのは、全国の野球少年たちに夢を与えてくれましたよね!
最後に130キロ台のストレートで空振りを量産した投手たちの動画を紹介しちゃいます。
速いストレートが投げれなくたって諦める必要なんてない!
緩急を使ったり、打者から見えにくい投球フォームにしたりと工夫を重ねていけばいいですよぉ!
僕も現役時代は球速は遅かったけど、ストレートでガンガン向かっていくタイプの投手でした。
スローカーブが得意で緩急とリズムを心がけて頑張ってましたから、気持ちはよく分かります。
速い球を投げれるようになる努力とともに工夫もしてみてくださいね。
何かの参考になってくれたら嬉しいです。