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野球ルールブックの盲点をついたプレーで1点追加。【第4アウト(第3アウトの置き換え)の話】

野球ルールブックの盲点をついたプレーで1点追加。【第4アウト(第3アウトの置き換え)の話】

こんにちはー。
野球はルールが複雑なんて言われていますが、ちゃんとルールブックを読んだことがある人って少ないんではないでしょうか?
ええ・・・僕もちゃんと読んだことはありません(笑)。
ということで、ちょっと調べてたらネット上で発見したのでメモっときます。

2018野球規則集
Baseball Rules

時間がある時に一度ちゃんと読んでみようっと。
今日はマニアックな野球ファンの間では有名な第4アウトの話を。

漫画ドカベン ルールブックの盲点

人気野球漫画ドカベンの中で紹介されていたプレーがルールブックの盲点とも言われる内容。
漫画では単行本35巻に出てくるエース不知火くんようする白新高校との試合でのプレー。
1死満塁でスクイズを失敗して投手フライとなり、1塁に投げられて走者・山田太郎が1塁に戻れずダブルプレーとなり3アウトチェンジになったのに1点入ってしまうという内容。

画像引用元 Naverまとめより

ニコニコ動画のサイトで実際にTVアニメで放送された時のシーンが見れました→ドカベン ルールブックの盲点の1点

簡単に書きますと、3アウト成立する前に3塁走者の岩鬼が本塁を踏んでいたことで1点が入ったのです。
3塁走者の岩鬼のタッチアップが早かったことに対するアピールプレイにて第3アウトの置き換えを適用しなかったがために1点入ってしまったという内容です。
あとで説明するので、まずは次に進んでくださいませ。

実際に高校野球の試合で起きた『ドカベンのルールブックの盲点』の再現

2012年8月13日に行われた夏の甲子園での試合でドカベンで起きたプレーが再現されました!!!
済済黌高校VS鳴門高校での試合の中、7回裏の攻撃で起きました。
1死1塁・3塁の場面で打者の打った打球はショートライナーに。
ショートが捕ってツーアウト、そして1塁に送球して帰塁が間に合わず3アウトとなりチェンジに。
実際のプレーを見てみましょうー。

ショートもファインプレーだったんですけどねぇ。。。
済済黌の選手たちは野球規則を熟知した上で、本塁に突入し3点目をもぎ取ったプレー。
よく見ると3塁走者はショートライナーになった瞬間3塁ベースに戻りかけます・・・
しかしショートが1塁を見て送球する素振りを見せた瞬間、本塁を目指して一気に突入!!!
これは完全に狙ってますね。
1塁でアウトになる前になんとしても本塁を踏むんだというプレーでした。
主審もちゃんとルールを分かっており、1塁での3アウト目よりも先に本塁を踏んだことで1点入ってることをジェスチャーで確認しています。

第4アウト(第3アウトの置き換え)とは

さてさて、このプレーの中で何が行われていたのかを頑張って解説してみます。
野球ルールの中では3つ目のアウトが発生する前に走者が本塁に入っていれば得点が認められます。
3アウト目が取られる前にホームインしていれば得点されるってこと。
内野ゴロなどで1塁フォースアウトより先にホームインしてても得点は認められません。
フライ捕球で3つ目のアウトになった場合も先にホームインしても得点にはなりません。
例えば打者がヒットを打って1塁を回った先でアウトになった場合にはアウトになる前にホームインしていれば得点が入ります。

先ほどのプレーでは、1死1塁・3塁での場面に戻りますと・・・
打者はショートライナーで2つ目のアウト、ショートが一塁に投げて帰塁できなかった1塁ランナーが3つ目のアウトとなりチェンジとなります。
しかし、1塁で3つ目のアウトになる前に3塁ランナーが本塁を踏んでいることによって3つ目のアウトになる前に本塁に触れていたことによって得点となります。
本来ならば3塁に帰塁できていないため、3塁に送球して3塁ベースを踏めば3塁走者はアウトになります。
でもショートが1塁に投げて1塁ランナーをアウトにしたために3塁走者はショートライナーの後に3塁ベースに帰塁できていない状態であり、タッチアップ時の離塁が早かった状態と同じです。
タッチアップ時の離塁が早い状態でのアウトになるかどうかは、アピールプレイとなるため審判はその件に関してはアピールされるまでは分かっていても言ってくれません。
守備側がアピールすることで初めてジャッジしてくれるんです。
従って3塁走者はアピールプレイをされていないから、離塁が早く三塁ベースにタッチしてはいない状態ですが、第3アウト前に本塁にホームインしているとみなされている状態。
守備側の投手を含めた内野手全員がフェアゾーンから出てしまってアピール権の消滅となってしまったため、第3アウトよりもホームインが先ということになり1点が入ったということだったんです。

解説されてる動画をご覧くださいませ。

守備側の鳴門高校はどうするべきだったのか?

この1点を防ぐためには鳴門高校はどうするべきだったのでしょう。
ショートライナーでの2つ目のアウトまではオッケーでしたが、その後が問題ですし覚えておかなければなりません。

①三塁に送球して、三塁走者の帰塁をアウトにして3つ目のアウトをとってチェンジにする。
②三塁走者がホームインする前に一塁で帰塁前にフォースアウトにして3つ目のアウトをとってチェンジにする。
③一塁で3つ目のアウトにしたけど、三塁走者が先にホームインしていた場合・・・三塁に送球して審判に三塁走者の離塁が早かったというアピールプレイをすることによって第3アウトの置き換えとして三塁走者を3つ目のアウトにしてチェンジにする。

この③が大事なんですが、すでに一塁で第3アウトをとっているんですが、三塁に送球し走者の離塁が早かったとしてアピールすることで第4アウトが発生します。
この第4アウトを第3アウトに置き換えてもらうことによって三塁走者のホームインは無効となり得点は消されます。
3つ目のアウトを1塁でとったんだけど、守備側にとって有利にするために第3アウトの置き換えというルールがあるんです。

かなりマニアックな話では、ありますがアニメの世界だけでなく実際の高校野球でも起きる現実のプレー。
このルールを知っていた済済黌と、知らなかった鳴門高校の差がこの1点になったんだよなぁー。
なかなか起きるプレーではなく、野球人生の中で一度あるかどうかのようなプレー。
でも、知っておいて損はないと思うんで頑張って書いてみました。
参考にしてもらえたら嬉しいなぁー。

頭でもぎ取った1点!について今日は書いてみました。
野球って本当に奥が深いですね!

それでは、またっ!
 


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