こんにちはー。
週末少年野球コーチのじょびスポです。
コーチ仲間の後輩から『上から投げる』ことに関する質問をもらったので、その時のことを参考にブログ記事にします。
プロ注目選手【大竹輝竜投手】
先日YoutubeのトクサンTVでちょっと特殊で面白そうな投手が紹介されていました。
静岡県の硬式野球チーム・山岸ロジスターズに所属する大竹輝竜投手。
左オーバースローの投手なんですが、普通の投手と比べると球の出どころが特殊で角度がついた素晴らしいボールを投げる投手でした。
トクサンTVチームメンバーがキリキリ舞いさせられてました。
タイトルでは松井裕樹投手2世と紹介されていますが、個人的には広島カープの森下暢仁投手の左版のように感じました。
森下暢仁投手も真上から投げ下ろすタイプでボールの質も凄く似ていたように感じました。
真上から投げ下ろす角度の特殊なボールが初見では凄く打ちにくそうな印象ですね。
ちなみに少年野球コーチの後輩くんの甥っ子なんだそうで、とてもビックリしちゃいました。
これからどんな成長をしてプロ入りできるかもとっても楽しみな投手です。
真上から投げ下ろす投球フォーム
今回の大竹輝竜投手と広島カープの森下暢仁投手の共通点は真上から投げ下ろす投球フォームという点です。
真上から角度のついたボールを投げるってことだと思います。
これはボールのリリース時にポイントがあると思っています。
腕が真上に近い位置からリリースされているのが分かるかと思います。
画像引用元プロアマ野球研究所より
上半身がグッと左に傾いていることで右腕が高い位置にきていますね。
リリース時の腕の高さが往年の名投手・野茂英雄投手に近いの腕の高さですね。
画像引用元日刊スポーツより
野茂英雄投手といえば、日本人メジャーリーガーのパイオニアとして活躍した偉大な投手。
彼がいなければ今のように日本人選手がメジャーリーグに移籍する時代はもっと先だったと思います。
それくらいのレジェンドです。
ちなみに松井裕樹投手のリリース時の左上は森下・野茂両投手や今回の大竹輝竜投手と比べると少し低い位置となっています。
画像引用元日刊スポーツより
ちなみに現在NPBナンバー1投手とも言える菅野智之投手はもう少し低いスリークォーター気味の投球フォームです。
画像引用元Wikipediaより
上から投げろのポイントは肩のライン
『上から投げろ』とよく言われますが、真上に手を上げて投げろということではありません。
人体の構造上、耳の横から腕を振るのはかなり無理のある投げ方になってしまいます。
普通に立った状態で腕を耳に触れるくらい真上に上げてもらったら分かると思いますが、かなりキツイし無理がありますよね?
約45度くらいにすると腕は楽に感じられますが、この辺りがベストな腕と肩のバランスだということを覚えておいてください。
『上から投げろ』のメカニズムは単純に腕を真上に上げて投げる訳ではなく肩のラインがポイントなんです。
立った状態から腕を約45度にした状態を保ちつつ、状態を右投手ならば左に約45度傾けてみてください。
そうすると左肩は下がり、結果的に右腕が真上の辺りに来ますよね。
これが真上から投げるってことなんです。
次の3投手のリリース時の腕と肩のラインの角度に注意して画像をご覧ください。
左が森下投手、右上が菅野投手、右下がとも投手です。
見比べて見ると右腕のラインと両肩のラインの位置関係はどの投手も同じくらい。
ポイントは左肩がグッと下がっていることによって右腕が真上に上がってくる森下投手と野茂投手。
菅野投手は左肩が下がっていないため右腕の高さは少し低い位置になってきます。
ということで『もっと上から投げろ』の真意は左肩は少し下げて右腕を上に持ってこいってことなんですよね。
両肩とラインと地面のラインが平行なままだと腕は上に上がってこないんですよ。
この辺を踏まえて自分なりに投げやすい位置を見つけてもらいたいと思います。
森下投手や野茂投手のように身体がズレるためには体幹の強さも必要になってきますし、縦回転することで腰回りの強さも下半身の強さも必要になってくるフォーム。
個人的には何が何でも真上からという訳ではなく、自分の投げやすいフォームを作ってもらえたらと思ってます。
僕もスリークォーターですしね(笑)。
ということで、『上から投げろ』のメカニズムが理解してもらえたり参考になってくれたら嬉しいです。
自分に合った最適なフォームが見つかることを願ってます。
それでは、またっ!
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