こんにちは、メローです。
(60’s ~80’s ロック好きのメローなロッカーです。)
風に吹かれて
1963年にヒットした作品ですね。
当時私はまだ5歳位で、知る由もなし、
中学生になり、そのころガットギターと呼ばれていたフレット音痴のアコースティックギターで、赤い鳥や吉田拓郎さんの曲をジャカジャカしていて、
その吉田拓郎さんがアルバムのライナーノーツとか、雑誌にボブ・ディランのことを話していて、名前を知ったんだと思います。
さわやかな曲・・
そのころ、歌はまだまだ綺麗に歌うものとして音楽の授業で教えられており、この「風に吹かれて」も、ピーター・ポール&マリーのハーモニーが美しい曲だと思い込んでいました。
歌詞も「どこまで道を進めば・・・」の冒頭部分と
サビの「答えは風に吹かれている・・」を意識しただけで、
『風の中を流離う自然と人の心の交流を歌ったんだなあ』とほんとに思ってました。
洋楽のヴォーカル部分も楽器のパートの一つとして捉え、歌詞を訳すだけの能力と意思を持たず、ギターパートと曲の雰囲気に意識が行ってました。
音楽の授業
高校生になって、音楽の授業の時(当時、音楽は美術との選択科目でした)、
女性の先生(だったと思います)が突然、ボブ(・ディラン)のレコードをかけて、曲についての今で言う「ブレイン・ストーミング」的なディスカッションを始めました。
いきなり『えっ!何々?』という感じで、
PP&Mのイメージが強い同級生は、『ボブの歌い方は、下手に聞こえる』と言うようなことを発言し、賛同する意見がでたり、ボブに少し詳しい人は、オリジナルはボブなんだなんて発言したり、次第にワイワイなってきた所で、先生がいきなり政治的な意味合いの歌詞について、少し問題提起をしました。
そこで、みんなで和訳に挑みました(英語の授業のようでした)。
黒板に英文とその下に和訳を書いて行って、・・・
行きついた先は、皆がそれぞれの思いにたどり着きましたが、
さわやかなイメージしか無かった曲に対するカルチャーショックの瞬間でした。
それまで、『楽曲は作者のポリシーがあって、聴き手はそれを理解しようとすることが必要』なんて、知ったかぶりの背伸びをしていたことに、ガツンと頭を叩かれた感じでした。
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