こんにちは、
’69年の7月の中旬くらい、ジェフ・ベック・グループは、セントラル・パークでのステージをこなした後、
ニューヨークのクイーンで今度は、ヴァニラ・ファッジのサポートをすることになり、ここでジェフは間近でそのリズム隊をじっくり見ることができました。
運命でしょうか、サポートの話しが無ければ、また出会いも無かったかも、
ヴァニラ・ファッジ、
アメリカにサイケデリックを、アメリカ人として新時代を切り開いた立役者と言ってもいいんじゃないかなと思います。
とりあえずメンバーは、
マーク・スタイン(key.vo.)、ヴィンス・マーテル(g.)、ティム・ボガード(b.)、カーマイン・アピース(ds.)
アメリカでこんなサイケがあるなんて・・・と言う感じでしたね。
若いころ聴いてて、『何とも言えない変な感じ』がヴァニラ・ファッジのサイケでした。
「ガーー」とした、キーボード、”オルガン”と言った方がしっくりくる音、
「ギーー」とした、歪みに歪んだ、ギター、
吹き荒れる風のように揺れるヴォーカル、
1967年にリリースしたスプリームス(昔はシュープリームスと呼んでました)のカヴァー、
また何でダイアナ・ロス擁するシュープリームスのナンバーを?と思ってしまいますが、
オフィシャルっぽい絵ですので、音は案外ストレートな感じです。
You Keep Me Hanging On
いったいどこを目指したのか?不思議なカヴァーです。
そんなヴァニラ・ファッジのティム・ボガードとカーマイン・アピースを直ぐそこでじっくり見たジェフの感動はどんなだったでしょうか、
後に、ベック・ボガード・アピースにつながりますね。
ジェフは、リズム隊への思い入れが非常に強いギタリストだなあと思います。
様々なステージで協演しているベーシストとドラマーを見ると、エリック・クラプトンやジミー・ペイジとはステージでの趣が全然違いますものね。
個々の表現の仕方にマッチする人選を見ていると、ジェフやエリック、ジミーの発想の組み立て方をそっと覗いてみたくなります。
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