ブロー・バイ・ブローでジェフ・ベックの復活があったのは自然の摂理のように感じます
・・後になってですが・・
家庭環境は違えど、幼少のころから知り合いで
ヤードバーズの歴代のギタリスト
(世界3大ギタリストって言われていましたが、なぜなのかは知らなかったし気にも留めてなかった
昔は御三家とか新御三家とか流行った時代でもあったし、また音楽雑誌が都合よくキャッチコピーを考えたくらいしか思ってなかった)
めぐり合わせの妙
という言葉がしっくりきそうな3人の出会いです
お互いに自分のスタイルを模索していく3人の中で
ジェフほどナイーブなギタリストはいないなあ・・と感じ、分かったのは大人になってからだった
今でも、『ナイーブな・・』なんて言ってますけど
彼の内面の深さのほんの少ししかわかっていないんだろうけど・・
スターなんだから
スポットライトに当たることに興奮するんだろうなと思います
自身の経験でも、
ステージに立った時のあの上からのライティングとともに舞台下方からの光の眩しさにゾクゾクした感覚は何十年たったいまでも頭の右っ側の後ろのほうに残っています
しかし、ジェフはスポットの中心に居たいとか、スターになりたいとか
そんなふうではなかったと後に音楽雑誌の記事で見たことがあります
ジェフは只々、ギターを弾いていたい
オーディエンスと自分との間の曲についてのしっかりした距離感があるようで
冷静に曲つくりを実践していたようです
ギターを弾いていたい
純粋であり夢であり究極な感じがします
ジミー・ペイジもエリック・クラプトンも大好きでホントによく聴きますが
ここはというときは、今はジェフかなっていう感覚でしっくりきます
ブロー・バイ・ブローがあれだけ売れると次はすごいプレッシャーになるものです
祖国、イギリスに関してはその道の音楽マスコミから不評のコメントをもらっていたのですから余計に変な気持ちになってたんだろうなあと
当時のジェフを勝手に想像してます
そして、JBGのころだったらつぶれていたかもなんて思ったりも
そんな中でジェフは後にフュージョンといわれるジャズ・ロックの道を模索していったと思うのですが
うまいことにコブハムとかマハビシュヌとの出会いがあって、それを自分の次の道だと決め、イメージ通りに消化してしまえるとことがすごい!と知れば知るほど思います
ヤン・ハマーとの出会いも『よくそのタイミングで出会えるな』で、ギターの神様とモーグの神様が仲良しだったんだと思ったりします
アルバム「ワイアード」で一番好きなのは「蒼き風」ですが
今回は、ヤン・ハマーの参加していない
Goodbye Pork Pie
テナー・サックスのレスター・ヤングへのトリビュート曲とのこと
ジェフがこの曲を知ったのは、マクラフリンの演奏からだという話もありますね
素材が一緒なのにこんなにマクラフリンの味と違うものになるんだというジェフのフュージョンの出来上がり・・って感じかな