スポーツ大好きアラフォー『じょびスポ』と、60’s〜80’sロック大好きな『メロー』が運営するブログ

盗塁させないためのクイックモーションは走者なしでも使えるのでしっかり練習するべき。

盗塁させないためのクイックモーションは走者なしでも使えるのでしっかり練習するべき。

こんにちはー。
週末少年野球コーチのじょびスポです。
週末は雨予報の中、なんとか練習試合ができてホッと一安心。
相手チームの投手がイロイロと考えながら投球してくる良い投手で、思わずベンチから『巧いわぁー!』って叫んで褒めちゃいました。
自チームだけでなく、相手チームでも良いプレーがあればベンチから褒めちゃいます。
だってナイスプレーなんだもん。
ベンチ内が相手のナイスプレーにガックリしてると流れを持ってかれてしまうので、相手が上手かったと認めることでサクっと切り替えるようにしてます。

通常時にクイックを取り入れることで間をズラす

今回僕を唸らせたプレーは、投手がワインドアップから打者のタイミングをズラすためにクイックモーションで投げてきたこと。
おかげで打者はタイミングが合わず全然バット振れませんでした(笑)。
これは高等技術だと僕は思ってるんですが、僕の脳裏には現・東北楽天ゴールデンイーグルスの牧田和久投手が思い出されました。
通常はゆったりとしたフォームから放たれるアンダースローでボールの緩急で討ち取るタイプの投手ですが、ここぞの場面で行う必殺技がクイックモーション。
相手の打者からしたらタイミングを合わせようと思ってたら急に早いモーションでボールが来るからタイミングが全く合わないんです。
西武時代のこのシーンが思い出されました。

打者の山崎武志選手もなすすべなしでしたね。
他にもボールの緩急だけでなく、フォームの緩急を使う投手もいます。
今シーズン東北楽天ゴールデンイーグルスに電撃復帰した田中将大投手も使うことがあったみたいです。

あの田中将大投手でさえ、打者を打ち取るためにこういう工夫もしてたんですね。
他にも阪神の能見篤史投手もセットポジションから打者を打ち取るために使うこともあるみたいです。

これは差し込まれるわぁー。
ボールのスピードが同じだとしてもフォームの速さが違えば球種が2倍に増えるってことになります。
ストレート、カーブ、チェンジアップがあったとしたら打者からするとフォームの緩急で2倍になり6種類のボールに対応しなければならず格段に打ちにくくなります。
では、なぜたくさんの投手が使わないのか?
それは投手としてフォームの緩急を習得するのが大変だからです。
でも、大変だからこそやれるようになれば大きな武器になるんですね。

盗塁させないためのクイックモーション

クイックモーションは打者との駆け引きのために考案されたものではなく、走者を盗塁させないためです。
実はクイックモーションの生みの親は野村克也さんだったんです。
世界の盗塁王・福本豊さんの盗塁対策として編み出されたのがクイックモーション。

福本豊さんの盗塁を防ぐのに執念を燃やしたんですね。
これがクイックモーションのルーツだったんです。
 

クイックモーションのコツ

クイックモーションを投手がやりたくない理由が、ボールのスピードや精度が落ちてしまうことだったんです。
これは僕が現役時代にも苦労したポイントでした。
投球動作は早くすることはできるのですが、どうしてもスピードが落ちてしまったんです。
少年野球コーチとしても投手に教えるのが難しいポイントで、いろいろと苦労してます。
少しでも球威が落ちないようにといろんな方法を調べています。
そんな中で、これを試してみてイイ感じだなと感じたのが元プロ野球選手の前田幸長投手のスーパークイック。

プロ野球界最速とも言われたスーパークイックはボールが手から離れた時に通常モーションでは足をまだ上げてる最中なくらい早かったです。
クイックモーションの中でいかに球威を落とさないようにと工夫しているのかを球辞苑で解説していました。
これは参考になる動画なので、ぜひご覧ください。

この中で、僕が一番参考になったのは捻りを生むための前足の親指をセカンド方向に一度向けるということ。
自分でも試してみましたが、たったこれだけでも球威が落ちにくくなります。

この動きって打者が打席で前にステップするのと同じ動きですよね。
打者も足を高く上げた方がボールに力を伝えやすくなりますが、タイミングを合わせるのが難しくなるため足をあまり上げない選手もいます。
クイックモーションは打者で言うとノーステップ打法みたいなイメージかなと思います。
ノーステップ打法では前足の親指をギュッと力を入れて踏み込むパワーを伝えるのがコツ。
同じようにクイックモーションでも、そのまま前に足をただ踏み出すのではなく親指をセカンド方向に向けることで捻りのパワーが生まれるんですね。
この小さな動きのコツが大きな違いを生むんですね。

っということで、たくさん練習してクイックモーションを自分のモノにしましょうー!
走者への対策だけでなく、打者への対策にもなりますので練習して損はないですよ。
埼玉西武ライオンズの中継ぎエース・平良海馬投手が打ちにくいのもストレートが速いだけでなく、クイックモーションだとも言われています。

クイックモーションを磨いて大きな武器にしちゃいましょう!
それでは、またっ!

 



野球カテゴリの最新記事

PAGE TOP