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『世紀の凡戦』と叩かれた試合も今見れば限られたルールの中で精一杯戦った凄い異種格闘技戦【アントニオ猪木VSモハメド・アリ】

『世紀の凡戦』と叩かれた試合も今見れば限られたルールの中で精一杯戦った凄い異種格闘技戦【アントニオ猪木VSモハメド・アリ】

こんにちはー。
スポーツ大好きじょびスポです。
とあるネット番組を見て、40年以上前の格闘技の試合を見て興奮しちゃったので、その興奮を書いておきます。

有田と週刊プロレスと

僕が毎週楽しみにしている番組があるのですが、それはテレビ番組ではなくAmazonプライム・ビデオの番組。
毎週水曜日に更新されるので楽しみにしています。
プロレス大好き有田哲平がゲストとともにプロレスを熱く語る番組【有田と週刊プロレスと】。
毎週、一冊の週刊プロレスを渡されるところから有田がその当時のプロレスを振り返る内容です。
前回はアントニオ猪木VSモハメド・アリの試合について語ってくれました。
予告編の動画をどうぞ。

めっちゃ面白かったっす。
そしてこういう内容だったんだなぁと改めて知れて面白かったです。
気になっちゃった方はご覧くださいね。
 

本当に『世紀の凡戦』だったのか?

今を遡ること43年前の1976年6月26日に開催された世紀の一戦『アントニオ猪木VSモハメド・アリ戦』。
僕が生まれる1年前の出来事だったんですね。
この一戦は、日本のプロレスラーアントニオ猪木が現役ボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリに挑んだ異種格闘技戦。
終始グラウンドで寝転がりながらキックを繰り出すアントニオ猪木と、そのキックをかわすアリという戦い。
寝転がるアントニオ猪木と立っているモハメド・アリという構図となり、猪木アリ状態という言葉が生まれました。

両者目立ったダウンや打ち合いもなく、盛り上がりに欠ける試合となり翌日から『世紀の凡戦』と叩かれるような報道をされてしまいました。
実際に見た訳ではなく、様々な情報で知っていたつもりでしたが、改めて知り試合を見てみると見方が変わってきます。
この試合を実現するために様々な無理難題を吹っかけてきたアリ陣営。
定められたモハメド・アリ絶対有利のルールの中で、精一杯の戦い方をしたアントニオ猪木は凄い。
そんな気持ちで見ると痺れる試合だったけど、当時は総合格闘技などなかったため受け入れにくい内容だったんだろうなぁ。

モハメド・アリ絶対有利のルール

現役のボクシング世界ヘビー級チャンピオンとして絶対に負けは許されないモハメド・アリ陣営はプロレスラーとの対戦ルールに無理難題を押し付けてきました。
簡単に言うとプロレス技の禁止。
ハイキックや投げ技、絞め技、ヒジ打ちなどが禁止の主な内容。

実際にはさらに細かい禁止事項があったそうです。
異種格闘技戦とはいえども禁止事項が多く、もうボクシングで戦うしかないんじゃないか?というような内容。

そんな雁字搦めのルールの中では、猪木ができる攻撃といえば・・・
片肘もしくは片膝をついた状態のみ攻撃が可能というルールから苦肉の策としてスライディング式のローキック(いわゆるアリキック)を放って戦いました。

1Rから最終15Rまでこのアリキックを出し続けた猪木でしたが、アリはダメージなどないように振舞いながら軽やかにステップを続けてました。
実際にはかなり効いているような状態。
ボクサーがローキックを蹴られ続けることなんてないですからね。
ラウンド間のインターバルでは中盤以降アイシングをして足の腫れ対策をしてたくらいなんでボロボロだったでしょうね。

試合終了後も足を引きずることなく、いつものように軽口を叩きまくっていたがホテルのエレベーターに乗った直後に倒れたという話もあるくらい。
後から分かることですが、猪木戦のアリキックによるダメージは深刻で膝裏に血栓症を患い入院もしたそうです。
かなりの重症で足を切断する寸前だったとも言われるほどのダメージだったんですって。

一方のアントニオ猪木も、足で蹴り続けた結果・・・脛と小指を骨折してしまい足が3倍に腫れたとも。
とにかく想像を絶するダメージを両者が受けてしまうほどの壮絶な戦いだったんですね。
どちらも負けるわけにはいかないという強い気持ちがこもった戦いでした。
ということで、世紀の一戦を見たことがない方はご覧くださいませ。

テレビ番組で猪木がこの一戦を語ってる動画も見つけたのでアップしときます。

とにかく凄い戦いだったんですねぇー。
試合をずっと見ていても最後まで同じ状態が基本的に続く内容ではありますが、これこそが総合格闘技のスタートだったのかも知れませんね!
いやあー熱く書き過ぎたっす(笑)
それでは、またっ!
 


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