ジェフ・ベックの「ブロー・バイ・ブロー」はそれまで聴いたことが無かった部類のアルバムだった
それは、ある程度の人がそう思ったんじゃいかな・・と思う
発売時にリアルでお聴きになられた方はかなりの年齢の方、還暦を回った私ももう少し大人になってからでした
リアルでは高校生の時、現代の高校生でしたらいろんなメディアがあるからチョチョイのチョイで
検索ワードに ”ブロー・バイ・ブロー” や ”哀しみの恋人たち” なんて手元でわかるから『どれどれ・・』ってなるけど
当時は、ピンポイントでそのアルバムをレコード屋さんに買いに行くという行動をとらないと手に入らない
そもそもその情報すら「ぼ~っと」高校生活送ってたらそのまま時間が通り過ぎて行っていってしまう
それはそれでよかった時代でしたね
自分の影響力の及ぼす範囲でしか情報が入らないってなかなかいい感じだと思う
情報も知りたければ自分で取りに行く行動が今の何倍も必要でした
だから逆に、要らない情報や嫌な情報も少なくて済んでた
エゴサーチしようにも友人に聞くくらいしか無かったし
それが本来の姿なんだとも思う
世の中で自分を悪く言う人が周りのどこかに居たとしても耳に入ってこないし
入ってくることがあっても自分の範囲内の友人に助けてもらったりして生きて来れた
友人は多いほうがいいなんて風潮も確かに昔はあったような気がするが
それは、子供が学校で共同で同じように育っている環境だったからだよね
個性とかも、集団でしっかり関わり合いを持ったうえでの単語だったような気がする
スキャッターブレイン
えっと、そうでした、ジェフのアルバムでした
どうも話がそれて行っちゃって・・
ドライブ感の塊のような曲なのに、優しい安堵のある曲
なんて変な感想ですが
聴いてて安定感のある曲ですね
危うい感じが少しもしない
Scatterbrain
スタジオのオリジナルはミドルトンとの掛け合いが心地いいし、ストリングスも微妙というより奇妙に重なってるし
聴いててニコニコしてしまうんですが
これくらい年季が入ったほうがワクワクします、年代が近いせいかな
この曲の出発点は、ジェフのウォーミングアップのスケールリフだといわれます
それにミドルトンがコード進行を重ねて
そしてソロの目まぐるしいほどの掛け合いに発展していっちゃうんだから乗ってるときのミュージシャンはすごいですね
アルバムでは一発録りだったとか・・
早弾きは、リッチー・ブラックモアの「ハイウエイ・スター」を好きでよく聴いてました
リッチーのハード・ロックの美学みたいなのが当時好きでした
かっこよかった
少し大人になって、ジェフの孤独感や繊細さに惹かれるようになったのは、成長したのかなあ