こんにちは~
ジェフ・ベックの「オレンジ・アルバム」は、母国イギリスでのセールスは、そんなに振るわなかったようですが、アメリカでは、チャートを賑わしていました。
1972年の春のツアーが功を奏した感じで、こういう話を聞くと、『やっぱり、ツアーは必要なんだな!』と痛感しますし、もともと楽器をもったティーン・エィジャーは、ライヴを志していますよね。
人前で演りたくて演りたくてしかたない衝動です。
ステージからの反応を生身で感じ、パフォーマンスが上がっていく、
この感じは独特なものがありますね。
まさに、体験した者でなければ共有できない感覚だと思います。
ステージに立った時の、下側からのスポットライトの当たる感じ・・・
個人的には、それが当たってるから客席が眩しくって見れない、どんな顔でどんな目で見られているか分からないが、異次元にいる感じがエクスタシーでした。
昔は、カラオケなんて無かったですから、人の前で音楽するのは学校の学芸会か、バンド組んで親から「うるさい!」と怒られたり鬱陶しがられたりする場所でしか無かったですものね。
ジェフはそのライヴ、デトロイトで、スティーヴィー・ワンダーと出会います。
スティーヴーはデビューする前の10代に、キーボードの他にもベース、ドラムス、ハーモニカなどをマスターしていたと言います。
そんな出会いを音楽業界は、「この二人はコラボするぞ!」と噂されていたと言います。
オレンジ・アルバムでジェフは「 I Got To Have A Song」をカヴァーしていました。
しかも、単なるカヴァーではなく、『う~ん」とうならせる解釈の仕方で、
ジェフのカヴァーは、スティーヴィーの更なるファン層の獲得につながって行きました。
モータウンのマーケティングが垣間見れて、面白いです。
ジェフがスティーヴィーのカヴァーをしている時は、
まだ、ジェフ・ベック・グループとして活動しているときで、幾度となくスティーヴィーのスタジオに出向いていました。
ギタリストのジェフがマルチ・プレーヤーのスティーヴィーに感じた才能は、
ジェフには持ち合わせていない作曲能力だったのかも知れませんね。
ジェフの才能の最たるものは、曲に対してギターという武器で人を感動させることだと思います。
しかしジェフは、作曲能力とヴォーカリングの能力を持ち合わせてないです。
スティーヴィにおいては、一篇に3曲の作曲をしていたとの話がありますし、
その歌声は、地球上の生物を震撼させてますね。
スティーヴィのステージを直に体験された方はお分かりだと思いますが、
ホントに身体が震えるんですよね、泪が出てくるんですよね!
神のような存在感覚を感じます。
ジェフとの関係で、スティーヴィが作った曲
そうです、「迷信」があまりにも有名過ぎてます。
ジェフは言いました。
『今世紀最大のリフを貰った』と・・・